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 全世界音楽論
著 者 東琢磨
発 行 青土社





はじめに
序奏―音楽聖域論批判のために

1. 路上の天使

 天使の歌を聴くために―ヴェルター・ベンヤミンの耳
 Embrace the Chaos! 路上・場・パブリック
 小さな場所をつくる バリオ、ボデガ、カシータ……


2. <関係>の音楽:技芸する身体とサウンド・デモクラシー

 あらゆる空の下で オーネット・コールマン

 散開するフリージャズ

 ドンチェリー  『コンプリート・コムニオン』のための覚書
 アメリカの中心はどこ?  チャーリー・ヘイデンと1980年代
 中米についてのノート
 <乱心>するゴンドワナの帝王 マイルス以前・以降・以外への
 マイルストーンズ
 
 アメリカスの響き

 「おれ自身の音楽がおれを酔わせる」 ジェームズ・エルロイ
 南部の天使?  エルヴィス・プレスリー
 そして沈黙を凌駕するのはジョアンだけだ
 ファヴェーラのテレビモニター トロピカリズモの具体/コンセ
 プト
 ニューヨークで呼び起こされるブラジル体験 アート・リンゼイ
 荒廃に立ち向かう写真一教育 『マジック・アイズ』という奇跡
 ファヴェーラのなかにはじかれる銃弾=視線 『シティ・オブ・
 ゴッド』とフェルナンド・メイレレス監督
 
 アヴァンギャルド/反芸術再考
 
「音楽と親密に過ごすことは、逆説的にとても革命的なことだ」
 フレデリック・ジェフスキー
「反芸術」は間違い電話のないように
 アンダーグラウンド・アーカイブズ、『ハイレッドセンター…
「音の釣り」の旅の稀有な記録  大野松雄と『ザ・タージ・マハ
 ル・トラヴェラーズ〜旅について』 

 輻輳するJ

 太平洋の対岸の、もうひとつの<J>からの印象的なジャズ
 アート・ヒラハラ『エッジ・オブ…
 「ジャズとは、かたちとして成立していなくても表現しようとす
 る精神性」  藤井郷子
 「イタリア」から地中海へ ユーロ・サウンド・デモクラシー
 反響する空 イタリアン・インスタービレ・オーケストラ
 南イタイアのブラス/クラス・ミュージック ダニエレ・セペ
 『限界労働』
 シチリアの時空を現実化する アグリカントゥス『ファイディ:
 アグリカントゥス・ツアー1999』
 アコースティックな地中海音楽の魅力 タベルナ・ミラエンシス
 『ラニマ・ドゥ・ムヌ…』
 蛇腹楽器トスカーナ風フルコース リッカルド・テシ『バンディ
 タリアーナ』
 細部への徹底的な執着 E・アニー・プルー著『アコーディオン
 の罪』     
 
 バルカン/ロマ/ブラス

 うたはあらゆる邪悪なものから守ってくれる エスマ・レゼポ
 ヴァ『届かぬ思い』
 マケドニアのウェディング・バンド・キング! フェルース・ム
 スタフォフ『フェルース・ザ・キング』
 バルカン・ジプシー・スラッシュ・ブラス! ファンファーレ・
 チョカーリア『ラジオ・パシュカニ』
 ジプシーのマンボ? コチャニー・オーケスター『ジプシー・マ
 ンボ』
 
 想像的民族音楽
 
 忘却された歴史をうろつくヒッピーたち 17ヒッピーズ『ベル
 リン・スタイル』
 「私たちはバラバラなのが共通点なんだ」 32(トラント
 ドゥ)ジャンヴィエ

3. 全-世界音楽論のためのプラクティス


 Musical Instruments  楽器と音の至福
 全ー世界音楽論に向けての断章
  1 島々のアウターナショナルな「味わい」
  2 この<世界>の隣人?
  3 「糧」と(しての)音楽
  4 「ハーブマン」たち、あるいは、アートとエデュケーション
  5 虚空に見えるものに「ふれる」ために

あとがきにかえて

初出覚書